カッコイイって こう言う事

私は一般的に良いと言われたり、

人気のある物にどうも惹かれません。


はっきり言うと人が良いと言う物は良い物ではありません。

売りやすい物や売れる物が良いと言われる今の時代、

本当につまらない感性が良いと誤解されてる気がする。


世の中には隠れた名品もあれば、隠れた迷品もある。

そう言う物に惹かれちゃうのが物好きなんでしょう。


ブームで知った古着。

中学生のお小遣いで買えるのはビンテージではなく、

いわゆるレギュラー。

501XXなんて夢のまた夢だった頃に買ったのは

今考えれば価値のないただのレギュラー。

お金ないからそれすら買えない。

そのレギュラーの中のイレギュラーが面白くて

古着に魅了されていった。


その頃にスケートボードに出会い、初めてのバイクにも乗る。

スノーボードにも出会いとにかくやりたい事だらけだった10代。

服買う金なんて本当にわずかだった。


それがいつからかヴィンテージで育った人達の作った

裏原ブランドに魅了されてそっち側へ。

高校生の時に服を作りたいと言う感情が芽生えたのだから

これは必要な足踏みだったと思う。


新しくて、古くて、斬新で、見た事もない物に溢れて面白かった。

大きくなってしまった物はもう元に戻せない。

メジャーへの反骨心が生み出す、インディペンデントな空気感。

そこに魅了されたんだと思う。


16歳からバイクに乗り出した。

バイト先の先輩のスクーターに初めて乗った時は衝撃的だった。

バイク便の先輩はカワサキのZZR1100に乗ってて、

後ろに乗せてもらった環七の上り坂での110キロは一生忘れない。

死ぬと思った初めての体験。


初めてのギア車はホンダのシルクロード。

専門学校の帰り道、いわゆる右直事故でヒザが潰れて足首に穴もあいた。

次の年はスノーボード中の事故。

人がヒザに突っ込んできて、左ヒザも潰れた。

これでギア車を降りる事になる。


就職した某有名ジーンズメーカーの先輩が

カワサキの250TRを買ったのをきっかけで、ホンダの400SSを買った。

1年ちょっと乗ったところで初めてのハーレーを買った。

これは完全に先輩たちの影響。

1999 FXDX。

今となってはクラブバイクの代表格ですが14年前には人気なかった。

とにかく早かった。

3速で100キロ以上、スロットルちょい開けで体が置いてかれる。

そして何よりもあの振動。

体だけじゃなくて、心まで震えた。

そして3ヶ月でまた事故にあい、初めてのハーレー生活は終わる。


若い時は感覚がおかしい。

バイクの性能と運転技術を無視し、出るだけスピード出す。

ハーレーは心にゆとりがないと乗れないと気づく。


その事故で持ち込んだバイク屋さんで腐れ縁となった

1966 アーリーショベルと出会い、青春時代のほとんどを捨てる事となる20代。

8年の製作時間と乗り出して4年。

その8年間でいろんバイクに乗った。

もはや書くのが面倒なので書きませんが10台以上乗ったが

どれにもそれなりの愛情しか残っていない。


その頃にこのバイクを知る。

8年間完成させなかった店の店主が愛したバイク。

ハーレーダビッドソン FXR

f19e9088.jpg

初期モデルは82〜83S 

ショベルヘッド後期の完成されたエンジンを

初めてのコンピューター設計フレームに積んだ革命的なバイク。


元はツアラーのFLTに使ったフレームに初のエンジンをラバーマウントし、

ツーリングフレームに足回りはスポーツ系FXを移植したハイブリットモデル。

ロングツーリーングをスポーティに楽しめる新しいハーレー。


これは翌年から完全リニューアルするエボリューションエンジンにも引き継がれ、

後のダイナモデルへと進化した角フレームの元祖。

正確には84SのFL系にはショベルヘッドエンジンが使われる謎の1年。

94Sまで続いたFXRはFXRT、FXRP、FXRS、FXLR、FXRC、FXRD、FXRDG…

などの進化モデルまで生み出した80〜90年代のハーレーを象徴するモデルです。

HD39423.jpg

写真は82Sモデル。

あくまでも私的な考えではあるが100年以上あるハーレーの歴史で

最もかっこいいと思うのがこの初期のFXRで、

おじさんにしか似合わない大人のバイク。


FXRはスポークホイールで単色、

FXRSはキャストホイールにツートン、

この2モデル出していた。


現車を初めて見た時にいわゆるハーレーとは違う感じに驚きました。

XLSってスポーツスターをローライダーに落とし込んだモデルも面白い。

キビキビ走るアイアンをクルージングモデルにした変化球。

FXRとXLSにはこの時代のハーレーが示した新しい時代だと思います。


脱線しすぎるのでFXRの話に戻りますが

あの有名なバイクチームのメンバーも愛用し、

90年代のポスターやカレンダーを見れば多くのメンバーが乗ってます。

街は旧車のチョッパーで別の街に行く時はFXR。

バイク乗りにその走行性能を認められた本物のバイク。


ですが

シート下の三角フレームがチョッパーにならない事から

一般的には不人気だったのは事実で、

特に日本では全く人気が出ず、エボなのに国産アメリカンじゃんと言われ

最も人気のないハーレーと呼ばれたくらいです。

ショベルのFXRはほとんど入ってないので国内モデルはほぼ無いかな。


アメリカではエンジンだけ別のフレームに移植する事も多く、

ハーレー史上最も完成度の低い5速ミッションは廃られたそうです。

もともとの生産台数の少ないショベルのFXRはそんな感じですから

現存数がとにかく少ない。


当時1000台作られてても形がちゃんと残ってるのはものすごく少ないでしょうし、

ほとんどがいじられてるからオリジナルコンディションはほぼ無い。

83年にはツアラーのFXRTが出ますが皆無に近い。

FXR、FXRT、FXRSの3種類合わせてもオリジナルコンディションは数台でしょうから

世界的にもほとんど残されていない幻のオートバイ。


初期エボはぐちゃぐちゃに改造されてる物がほとんどでクズ扱いされ、

中期エボで進化のベースを作り、後期エボはその完成度の高さから

アメリカでのクラブバイクブームのど真ん中。


81年にAMFからバイバックし、82年に生まれたFXRは

新しいハーレーを表現した名品になるはずだった迷品。

改造されてない完全なノーマル車両のローマイルで、

しかも83Sの一年しか作られていないカラーリングの

バキバキが出たら欲しいと思って10年以上。


人と違う物や事に魅力を感じ、外れた道を選んだ訳ですから

その道をどんどん脱線していく事が私の道だと思っています。


来年で店も10年。

自分の感性で進む新しい道のスタートです。



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