今年は完全にライダースだなあ。
久々にウズウズしてる感覚。
それは先日、販売したラングリッツのせいです。
60Sがコロンビアとキャスケードの2枚。
その後は写真すら撮れていない80Sダークブラウンのクレセント。
ビンテージって言葉に逃げてない本物のギアは3枚ともクリーニングに出しています。
もう古いのは無理だと思っていましたが良いのが入りました!
大きめサイズだからってだけの理由で
新品国内販売価格が40万くらいだから1/4って格安でしょう!
88S VINTAGE LANGLITZ LEATHERS CUSTOM 「COLUMBIA」 アメリカンライダースの王様 コロンビアの通好みなカスタムモデル。
個人オーダーなのでサイズ表記はありませんが44〜46インチの感じです。

肉厚で馴染むのに10年はかかるミディアムウエイトが主流ですが
通好みのゴートスキンです。
ミリタリーウエアの衿にムートンが付いてる「G-1」が
ゴートスキンなのであれのイメージ。

ゴートスキンの魅力は何と言っても軽さ。
ミディアムウエイトの半分以下の重さしか感じません。
そうなると強度が不安ですが強度も強くて、軽くて、水に強くて、暴風性も高い。
そんな特徴からバイク乗りにも60年代から愛されてるのがこのゴートスキンです。

衿にはピンズの穴が1つ。
こんなのは何の気にもなりませんね。
ゴートの特徴である表面のボコボコがすごい雰囲気を出してる。

フロントはタロン。
この年代だとスコービルも多いがジッパーのセレクトはアメリカ的で
店にあるストックを統一感なく使ってるのでメーカーも混雑します。

オプションの胸ポケットは無刻印。
この無刻印は80年代にか無いように感じる。

裾ポケットも無刻印。
ベル型とも違うひょうたん型がかわいい。

なのに袖はタロン。
これは60年代からある程度統一されてるようで
この形のタロンかスコービルを使う事が多い。
こう言う細かいデータは枚数を見ていないと分からない事。
ネットや写真だけでの判断はあくまでもデータの1つでしかなくて、
現物からの情報が一番ですね。

すげー革質。
こんなの見せられたらゴートスキンが欲しくなる。
バイク乗るには一番良いかも。

キドニー的なウエストベルトにはループが無い。
これはオーダーで無しにしたんですね。
ループがあると別売りのごついアイダホレザー製のベルトが付けれるが
いならい場合は最初からループ無し。
シンプルなウエストになりますね。

すごく洗練されてるバックスタイル。
袖の縫い目〜バックヨーク〜袖の縫い目への背中のラインの美しさこそが
ラングリッツの最も美しいラインだと思っています。
これによってアクションプリーツが余計に開かない完璧な機能美。
最高すぎて改善点が全く見つからない。

サイドレースのヒモが変わっています。
レザーのシューレースなのかな?
本来は表革と同じレザーを切り出したヒモを使うが切れた場合か、
当時のカスタムで使いやすいようにレザーヒモに変える事がある。
今回がどちらか分かりませんが丸っこいヒモを叩いて、
少しだけ平っぽく潰しました。

インナーの枚数でサイドレースの絞りを変えると
ジッパーの入り口が痛むのも防止できるし、何よりも着心地が格段に上がります。
その際はジッパー横のスナップを止めるのもポイントです。
背中もループが無いのでシンプル。
美しいバックスタイルに酔いしれてください。

インナーも綺麗です。
これならクリーニング出さなくても良いと思ったのでそのまま販売。
今シーズンはこのままでシーズンオフにクリーニング出せば良いでしょう。
うちはカドヤさんに出してるのでだいたい8,640円くらいです。
10万円以下でビンテージモデルはかなり良いでしょう。
自分のサイズだったら完全私物化を考えちゃいますね。

痛みが一番最初に出る首元に数ミリのスレ。
気になるのはこのくらいです。
問題ないですね。

このライダースにはマニアックなポケットも追加されてます。
IDEALジッパー付きのポケットを右の胸にセット。
私もオーダー製作したキャスケードに付けましたが
落としたくないものはここです。

USA表記の入るのは84年までと言われてますが
88年製のライダースに以前のタグが付いちゃってる。
これは初めて見たので歴史的にも貴重なデータです。
80年代は混雑する。
これが正解でしょう。

ガンポケット付き。
これもオーダーですがほとんど見ないレアカスタム。

このガンポケットは内側もレザーなので現代人にはスマホ入れでしょう。
このようにオーダーした方のライフスタイルが反映されたオーダーモデルには
いわゆる「吊るし」では味わえない生活感というか個性が出る。

アメリカンライダースはジャストよりも大きめで着るのが良い。
こうやってジッパーを締め切らないスタイルが一番好き。
バイカー的なスタイルも良いですが今はラフにざっくり羽織るような感じが良い。
腕も太めなんでリバースでも良いからパーカー着て、
ワークパンツ的な太めのパンツにスケシューでしょう。
90年〜00年代初期のスケートボードに没頭したあの頃の空気感に
極上のライダースを落とし込みたい。
12月に販売予定のデッキパンツにも抜群だなあ。
ライダースとは別の話ですがあの頃の空気感を漂わせるシャツを
6枚だけワンオフで作っています。
今日、間に合わせようと思ってましたが間に合わず…
来週には完成予定ですがまだ未定です。
フル装備なのにゴートスキンだからとにかく軽くて、
気軽に着れちゃうラングリッツは本当にオススメです!
ショッピングページ自分で作っていないライダースなのに、
ここまでの文章がスラスラとかけるんだから
やっぱり私はラングリッツが好きです。