究極の骨格 その2

これをちゃんと伝えるのは文章だと

非常に難しいと思います。


こう言う時に動画なんでしょうね。

いつかやらないとダメだと思っています。

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今回、初挑戦したのはステッチです。

通常、この年代のユーティリティには

ダブルのチェーンステッチが入っています。


私は物作りをする上で

大事な事はシングルステッチだと

これまでに何度も言ってきました。


流石にチェーンを解いて、

シングルステッチ化させる事は

現実的ではありません。

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なぜ現実的ではないか?


⚪︎めんどくさい

⚪︎糸切れ

⚪︎手間を価格に転換できない


主にこれでしょう。

それとそこまでしてやる意味ない。


そう言う方がほとんどでしょう。

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1stユーティリティには

綿糸の30番くらいで

綺麗にチェーンが2本入っています。


30番くらいと言う理由は

日本とアメリカでは糸の太さの

単位が違うからです。


日本では30番が近いので

うちでは30番の色落ちする綿糸を使って

着込んで同じように良い感じになるようにしています。

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こう言う重なりの部分が強くなります。


チェーンステッチと言うのは

量産の為に特化した縫製方法です。


100年前のジーンズがフルシングルステッチなのに

50年前のジーンズはほとんどチェーンステッチです。


これをヴィンテージらしい縫製と言うような

ズブの素人が偉そうな顔して服を作っているから

物作りが退化するのです。

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と言う事で

究極と呼ぶ1stに施した作業は

フルシングルステッチ化です。


チェーンステッチを解いて

全てシングルステッチに入れ直しました。


この作業はデットストックだったからこそ

挑戦できた訳です。

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全てがダブルのチェーンなので

必ず2本入れ直しが必要になります。


全バラしてるかと言えば

そうではありません。


すでに形になってる物を

バラして再構築すると製品バランスが変わります。


なので、

出来る限り同じ場所を縫うようにしたい。


そうは言っても

運針は広めに変えていますので

同じラインをなぞりたい。

この表現が正しいでしょう。

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だからバラバラにしないで、

この感じのままフルシングルステッチ化させる。

ここにこだわって制作しました。


実は今年制作してる1stは部分的に

シングルステッチ化をさせていました。

それの最終系がこのフルシングルステッチ化。


最初は袖〜脇下のラインだけと思っていたんですが

やり出したら予想以上に軽量化を感じ、

こうなるとやれるならやろうとなりました。


軽量化と言うのが正解ではないのですが

不正解でもない表現です。


チェーンステッチが2本も

ギュウギュウに引っ張る訳ですから

密度が上がり縫製部分が重くなります。


それ以外にも引っ張るので

カーブが必要以上に出てきます。

もちろん入る糸の量も倍以上なので

シングルステッチ化する事で

明らかに軽く、袖通しが良くなります。


これは文章では絶対に伝わりません。

これだけの枚数を作ってきた私が

驚くほど軽く感じたのでこの体感は絶対です。


30%は軽くなるように感じます。

それだけ縫製と言うのは大事なんです。


だからうちのオリジナル商品は

出来る限りシングルステッチで縫製する事に

こだわっています。

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60年代の1stユーティリティ

デットストックを入手しなければ

この手法には挑戦しませんでした。


この究極のフルシングルステッチ化は

まだストックのあるデットストックにのみ

対応して販売個体を作ろうと思っています。


かかる手間は

皆さんの想像以上です。


16本のチェーンステッチを

シングルステッチに縫い直し、

裾と袖はシングル解いて縫い直し。


その際に不要な縫い代カットと歪みの調整。

ポケット付ける前にこれだけの加工が必要です。

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完成してる個体と別に

兄弟機も制作してるので

この2枚を同時に販売いたします。

IMG_4521.jpeg

これが終わるとオーダー制作に入るので

販売個体はストップします。


加工レベルと精度、バランスの

どれもが最高峰中の最高峰です。


木曜日に販売できればと思っていますが

まだ完成していません。


今日で完成さて洗って帰りますが

木曜日の天候がどうなるかですね…


気になる方はしばしお待ちください。

よろしくお願いいたします。
2023..30 NAOSHIYA CUSTOM FACTORY comment0 trackback0
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