直し屋の考えるジーンズ修理

東京も37度超え。

これだけ暑いと外に出る気がしません。

どうせ店にしかいなので外には出ませんがね…


と言う事で猛烈なスピードで作業に没頭しています。


ちなみにデニムの上着修理は得意ではありません。

やれと言われればやりますが自信を持って上手ですとは言いません。

正直、直す事におもしろさも感じていないので

やりたく無いと思っていたら10枚以上溜まっていたので

週末からやり続けています。


自分の考えでは壊れる構造してるんだから

直してて面白いはずが無いのは当たり前だと思う…

特に70505は進化系にて、最も完成度が低い。

あの立体をチェーンステッチで縫ったらこうなるよねって感じです。

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毎年、夏場はオーダーが少ないので減らす事に集中できるのですが

なぜか今年はオーダーがものすごく多い。

技術者としては嬉しい悲鳴でありがとうございます。

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常にパンクしてる当店では修理品の置き場にも困るので

出来ればじゃんじゃん出したい。


1週間で30本以上は直したので終えた作業を入れてるラックが

パンパンでもう入りません…


1日に10本くらい直す日もあれば、3日で1本の日もある。

平均で毎月100本は修理依頼がありますので

100本直せないと溜まりに溜まって今みたいな状態になります。


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ひどい時は200本以上のオーダーに追われていました。

5か月くらいお待ち頂いた方もおりましたが

最大3か月、平均で2か月以内を目標にしてきましたが

全くそうは出来ませんでしたが

やっと目標に近づけそうなくらいのオーダー数になってきた。

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7年目の店ですがこのくらいのパンク状態になりもう5年目。

2か月後にこの納期になっていれば4年かかって目標納期です。


もちろんこれで全部ではありませんし、カスタムジーンズのオーダーは

そろそろ2年待ってもらっています。

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販売用のやりかけカスタムジーンズは1年放置中、

今年の夏に出そうと思って作り出してるカスタムショーツは

まだ3割くらいしかできてないまま3か月放置。

両方ともW29インチの片面で全く違ったコンセプト。

カスタムジーンズの脳みそになったら制作に帰ります。

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そしてこの修理たちの中に私のジーンズは1本もありません。

自分のジーンズは実験台ですが壊れないように直してるから

想定してる環境下で着用してれば2年以上は壊れない。

夏はジーンズを穿きませんが3本でローテーションして

バイクにも乗って大丈夫なんだから想定内かと。

DSC_4680 (1)


昔はビンテージシーンズを直す事にやりがいを感じていましたが

今は全くそんなことありません。


昔からそうなんですが古い物を崇めるような考え方は好きじゃない。

人の作る物って60年代にはほとんど完成されていて

基本構造は電化製品以外はそれほど大きく進化していないと思う。


衣類と言うのは着る為に作られた物なんだから

穿けないような物に価値があるのかは疑問である。

どれだけ古くて、高くても穿けなければ着用物としての価値は無い。


新しい物作りとは常識を疑って、どれだけ基本構造の

根本にたどり着けるかではなかろうか。

パーツの組み合わせで再構築する事と全く新しい物を作る事は別の事で

当店の物作りはこの両方を作りたいと思っています。

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ビンテージジーンズを崇める事と

ビンテージジーンズを穿き続ける事って

同じような枠組みに考えてる人が多いのですが全く違う事だと思う。


ジーンズが好きな事に変わりは無いから前者を否定してるわけではなく

何か好きな事があるってすごく楽しい事だと思うので

あくまでも捉え方、感覚が違うという事。

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こうやって自らの考えを表面に出す事で

穿く事が一番で無い方からのオーダーは減るでしょう。

それで良いと思う。


ジーンズの修理屋というのは正解が無い。

誰が直しても同じという人も納期が遅いから来なくなる。

それで良い。


ビンテージでも、レプリカでも、現行でも、ブランドさんのでも

縫えるジーンズならば何でも直します。

ジーンズ穿く事を一番に考える方なら話をすれば

当店のスタイルを理解していただけると思うから。

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ふと考えたら修理したジーンズは1万本くらいになりました。

裾上げ入れたらその倍近いでしょう。


私の考えるジーンズ修理とは

雰囲気を最大限変えないで着用物にする事です。

カスタムジーンズは全く別の物に再構築して着用物にする事。

DSC_4687 (1)

その中には今見たら恥ずかしい物もたくさんあります。

数年後に帰ってきた修理に今の技術で修正して出す事もあります。

帰ってきたジーンズから学ぶ事が一番多い。


この答え合わせの本数が技術者を成長させる一番の教材。

そう思って独学でスタートしたジーンズ修理を勉強しております。

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こう言う考え方の人が作るウエアと言うのは他とは尺度が違う。

だからうちのオリジナルウエアは物好きに好んでもらえてると思います。


全く動いていませんが頭の中にある「自分の穿きたいジーンズ」を

いつか作るのが今のところの大きくても手が届く目標です。


単純に良いジーンズはありますかと聞かれる事がものすごく多いのに

どのジーンズにも長所と短所があって私の考える短所の部分が

改善されてるジーンズが1本も無い。


自分で穿きたい新品のジーンズが無いから勧めたいジーンズも無い。

うちにはジーンズ作るためのミシンも経験もありませんので

国内のジーンズ工場さんに力を借りて作ろうかと考えております。

私とジーンズを作ってみたいと言う変わった方がいれば嬉しいですね。

何年後になるかわかりませんけど



水曜定休のいつもと同じ定休日で夏休み、お盆休みも無し。

店を構えて仕事をすると言うのはそう言う事だと思うので

出来る限りではありますがこのスタイルにこだわりを持って

やっていきたいと思います。


長文にお付合いありがとうございました。

直し屋とはこう言うお店です。


2016..09 デニム comment0 trackback0

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