どう見てもカスタムジーンズ

完全に書き忘れていましたが

激しい作り込みのジーンズを今年、作っていました。


正直、大赤字の仕事でしたが

オーナーさんに喜んでいただけたので報われました。

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どう見てもカスタムジーンズの製作ですが

これは修理として預かったジーンズで、あくまでも修理の延長線。

書き出すとキリが無いほど大掛かりな加工を施しています。

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なんでカスタムジーンズと言わないのか。

まず、現在カスタムジーンズのオーダーを受けておりません。

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ボロっぽい感じで全体的に修理されていたジーンズで

うちでは追加の修理をしていました。


普通にお尻とバックポケットを中心に修理してた501XXですが

フロントが気に入らないので何とかしたいと相談を受けました。

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気にってないと分かってるジーンズの修理をするのは

修理屋には酷な仕事です。

お気に入りではない物に莫大なエネルギーをかける訳ですから…


とは言ってもカスタムジーンズを製作したきっかけは

部品取りレベルのジーンズを穿けるように加工した事から始まります。


ここで覚悟を決めます。

お気に入りではないジーンズのお気に入り化プロジェクトです。

大きく開いたこの大穴5個はどうあがいても上手くまとめれない。

だから受けたく無いと思った箇所でもある。

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改造系の修理は安請け合いできません。


大変だからと言うが理由ですが他にもいくつかあって、

全てが自分のやりたいようにできないからってのもあります。


これは何の修理、改造をする場合でもそうですが優先順位をつけて、

後にできる箇所は後にし、今しかできない部分に集中するのが鉄則です。


そうなんですが

連動してくる箇所もあるのでそうもいかない。


私のバイクの改造をする時に予算とやれる事、後に出来るところ、

今しかできないところ、連動するところを話し合って進めていきます。

何の修理、改造でも本質は変わりません。


これは予算をくださいと金の話をしてる訳ではなく、

物の作りを理解してもらえる良いタイミングな訳です。

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修正しながらだましだましなら穿けますが、

気に入らない物にお金と時間をかけるのは無駄だと思ってるので

ここで二択となります。


もうやめるか、本気でやるか。

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何かの縁で数年かけて直してるジーンズにピリオドを打つのは寂しい。


という事でオーナーさんに予算と時間をいただいて

できる範囲内で加工品を作る事になりました。

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が安請け合いできない理由が明確だから腰が重かった訳です。

そもそもフロントが気に入らないんだから

フロントの修理を全部外すことからスタートする。

丸一日かけてリペアを外し、洗濯しスタートラインへ。

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どちらかと言うと見た目のインパクトを重視した仕上げです。


最近、製作してるカスタムジーンズはよく見ると吸い込まれる

「通好み」の仕上げですが今作は見た目を重視。


最近のカスタムジーンズではコインポケット、ポケットの中、

袋布まで加工を入れています。


納品時に完成と言えるカスタムジーンズを作っていますが

予算の関係でそこは後にしました。


なので

次のタイミングでポケット口や全体のバランスを調整できるように

パッと見の見た目を意識した仕上げにした訳です。

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先ほど書いた5個の大穴にはビンテージデニムを入れ、

さらにそれを修理したり、壊したり、横糸足したりしながら

新品のブランドさんが加工品としても真似しやすいような仕上げに。


トゲのある書き方をしましたが到底マネできません。

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このジーンズの難点は裾にもありました。

明らかにオーナーさんには長かったのでレングルの調整も追加に。

これによって全縫いしないで進めたかったジーンズが全縫いになりました。


ブーツを履くオーナーさんでしたので

ロールアップしてに合わせると非常にまとまった見た目になります。


なのでもうちょい良い感じにも仕上げれますが

ここは予算をかけすぎないようにしれっとした仕上げに。

ブーツに合わせた時のバランスで作ったので穿くと良いです。

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お尻は今回は無加工。

いずれはカスタム系仕上げにできるように数年前に直した

普通に穿ける未完成状態。

元々の修理がひどいのですがそこは残してあるので

次の加工時にもう少し良くしたい。

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元の修理の見た目を生かして穿けるようにしたので

フロントとのバランスは良くありませんが

数年後にもっと面白い感じに加工する余白として残っています。

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昔は未完成なカスタムジーンズを作っていましたが

加工技術が上がってきたので最初から激しく作り込んだ

今のジーンズしか作らないようになりました。


文章からも伝わると思いますが

自分としてはまだまだやれると言う気持ちで納品した訳ですが

オーナーさんにも喜んでもらえたし、

この先のカスタムジーンズ製作を考えても勉強になる1本でした。

と言っても持ち込みでもフルカスタムは行なっておりません。


ジーンズ修理は軽いのは大丈夫ですが、

どう見てもボロになってるのは3ヶ月はいただくので

もそろそろ年内の納品が間に合わない物が出てきます。


ジーンズに生じたダメージを見ながら、何人目の着用者なのか、

オーナーさんのライフスタイル、自分では気づいてないクセ、

ダメージを生んだ理由をイメージしながら次の修理までの時間を

どれだけ長く保てるのかを想像し、補強を入れる。


人様のお気に入りだからそれを触るってのは

ものすごく神経をすり減らします。

修理屋とはそう言う仕事だと思います。


今年、できればカスタムジーンズを1本作りたいと思っています。

販売用にするか、オーダー頂いてるジーンズを仕上げるかすら

決めていませんが来年の10周年を前にこれまでの感性と技術を詰め込んだ

これぞうちのカスタムジーンズってのを作りたいと思います。



2018..09 カスタムジーンズ comment0 trackback0

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