うちのスタンス

今日は長文となりますので興味のない方は

読まない事をお勧めします。


当店はジーンズの修理屋です。

ですが私はジーンズの修理屋をやりたくて

ジーンズの修理屋を始めた訳ではありません。


販売店で働きだして目にするジーンズリペアのレベルが低く、

素人ながらに自分の方がまだマシだろと思ってやってみました。

素人とは言っても専門学校で服作りを学び、

世界一のジーンズブランドの販売店で働いたので

いわゆる服屋の店員さんとはレベルが違うよと言う

若い頃の自信が動かしたんでしょう。


10年前はパソコン持ってない人も多いし、ガラケーがメイン。

スマホも今のようなハイテクアイテムではありませんでし、

欲しい物は店で買う時代です。

販売員の知識や経験にお金を払う価値があった頃の最後かな。

今が良くて、前が悪いとは言っていません。


ネット、SNSの進化によって良い部分もあるが、

残念ながらいかがなものかと感じてしまう事も多い。


例えばですが有名な人、影響力のある人が着用したり、

良いと言った物が「良い物」になってしまう。

これは本当に怖い事です。

そう言う方のほとんどが無知だから…


と言う事で脱線しましたが私のやりたかった事の話へ。

ジーンズ修理は趣味ではありません。

人のお気に入りを触り続けるプレッシャーってとんでもない。

神経すり減らし、命を削っております。

趣味が仕事になればそれはそれは幸せな事なんでしょうが

どこかで現実と理想の狭間で潰れるでしょう。

技術屋とはそう言うものです。


私は自分の好きな事だけを詰め込んだ店をやりたかったので

その入り口がジーンズの修理だった訳です。


当時、一番自信を持てた外に出せる技術、感覚がジーンズ修理で

そこから自分の世界観を表現し、詰め込んだお店を作るはずが

終わりのない、深すぎるジーンズ修理と向き合えば

向き合うほど抜け出せなくなり、出口のない螺旋の中で9年間もがき苦しんでおりました。


何か理由があった訳ではないのですが

昨年の秋頃からふと「終わり」を考え始めた時、

ほとんどやりたい事を形にしていなかった事に気づきます。


無理をするのは今だ!とさらに自らを追い込み

作りたかったアイテムを完全オリジナルで製作する覚悟を決めました。


おそらくお店をスタートした時に作り出せたであろうアイテムと、

もがき苦しみながら色んな物を見て、触って、直して、壊して、捨てて、

ビンテージ〜現代服に真正面からぶつかって経験値を積んだ今とでは

物作りの根本、観点が変わったように感じます。


いくら古くても、高くても、欲しがる人が多くても

それが着用物でないのならそれに価値はない。

本物とはギアであり続けられるものだけだと思います。


服作りは成長していない。

むしろ退化してると言うか、古い物をサンプリングし続けた結果

古い物に寄せる方向に向かいすぎてる。

私のところに来る服を見るとそう感じます。


いつからこうなったんでしょうか?

ビンテージという言葉が逃げに感じるのも同じ事かな。


物作りとは先人の作り出した物を進化せ続ける事ではないのでしょうか?

例えばですが見た目は古いのに中はハイテク、

見た目は同じなのに壊れにくくなってるなど。

そうやって進化させる事が先人からのバトンだと思うのは

おそらく古い考え方なんでしょうが服屋ではなく、

技術屋とはそうあるもんだと思います。


そして遂に今年の目玉アイテムが完成しました!

昨年の末には動きだしていた初挑戦のパンツがまさかのショーツ。

しかもパッと見はただの6ポケットの軍パン。

image1_20180615172709929.jpg

先ほど書きましたがこだわったのは見た目だけではなく、

着用感の向上、乾きやすさ、気軽さと日常着としての向上。

長ズボン作った方が反応良いのは当たり前なので

一番難しい技術屋目線のショーツに挑戦しました。

しかも同じ布で製作した小型バラックバックに入れてのリリース!


否定的な事ばかり書いてきましたが

技術屋とは全ての可能性を疑わなくてはいけない仕事なんです。

多くの服を見て感じたマイナス点を最小限に改善し、

そこから出たマイナスを改善していく事の繰り返しこそが

物作りのバトンだと思います。

このショーツもこれから皆様と進化させていく第一歩となりますので

真夏のヘビロテでガシガシ穿き込んで意見を聞かせて下さい。


詳細は写真が撮れたら細かく説明していきますが

物好きのお気に入りとなれば嬉しいです。

image1 2

ショッピングページ掲載は天気が回復しそうな日曜の予定です。

説明ブログも長いと思いますので楽しみにしてて下さい。

長々とお付き合いありがとうございました。

2018..15 NAOSHIYA CUSTOM FACTORY comment0 trackback0

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