日本の伝統生地でシャツを作る

という事で初公開です!!


昨日、紹介した生地の作り方で丁寧に織られた

これまでに体感した事のない生地で

当店が作った1stアイテムを紹介します。


伝統的な生地と言っても、

その全てを当店のアイテムに落とし込むの不可能です。


あくまでも世界観の中に融合させないと

1+1が2を超えてきません。


サンプルとして数種類の生地を買いました。

その中でも使える物、思ってるのと違った物、

今回のアイテムには使えないけど素晴らしい物と…


生地を触ってイメージを作る作業はすごく好きなので

楽しく価値のある素晴らしい経験が出来ました。

この企画は現在進行で進んでいます。


まず4アイテムの製作を同時進行でスタートし、

製作時間から2アイテムを先行させました。


これまでに触った事がない生地なので

予想できないイレギュラーが出る可能もあると

慎重に進めていましたが、

予想以上の事が起きまして1アイテムは検証中。

販売時期を考えれば来年になるのが有力です。


4アイテムからスタートして1アイテムが脱落。

物作りの難しさこそ、物作りの醍醐味です。


まず1つを形に出来た事が収穫で

残りの2つがいつ発表できるのか?

と言われれば近日です。


という訳で

形にしたアイテムを見ていきましょう。

IMG_1584.jpeg

今年の4月に初登場するミリタリーシャツの形に

日本の伝統を落とし込みました。


そうです。

もう4月にリリースするミリタリーシャツの形も

この段階で発表しちゃいます。


何だこれ?

ただのグレーのシャツに見えますよね?


寄ってみましょう。

IMG_1586.jpeg

何か線が走ってるのが見えますね?


そうです。

見た事ありますよね?


アメリカ的にいうとヒッコリーストライプです。

IMG_1590.jpeg

もっと寄ってみます。


灰色と白のストライプですね。

これは日本では大名縞(だいみょうじま)と言います。


江戸時代に木綿の単用に流行した伝統の生地。

このグレーの部分は墨染めです。


糸を染めるところから手作業で行われます。

IMG_1588.jpeg

アメリカ的な柄に、ヨーロッパ的な生地感に感じるが

これは日本の伝統的な生地です。


最初は違う形で作ろうと思ったのですが、

この素晴らしい生地を使ってどんな化学反応が起こせるか?

IMG_1592.jpeg

そう思ってこの形での製作に入りました。

和物生地でアメリカ物を作るだけでは芸が無い。


そこでオリジナルで作る新商品

「ミリタリーシャツ」の形で

和物とアメリカ物の中間を作ろうと決めました。

IMG_1593.jpeg

生地の素晴らしさを邪魔しない構成。

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物が良い時こそ余計な事はしない。

それが難しいんですが一番物の良さを表現できます。

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大好きな筒袖。

縫製は茶っぽいグレーの綿糸。

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袖丈の長さが調整できるし、

ロールアップで楽しめる。

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1stユーティリティっぽく作っています。


何ですがそれでは芸が無いので

骨格から全てオリジナルでパターン作っています。

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ポコポコしてるのが見えますが

これはネップです。


旧型シャトル機で丁寧に時間をかけて作る

この生地は1日に最大でも30mしか作れません。


この生地の特徴がこのネップ。

ゆっくり時間をかけて作る事で

空気を多く含んだ生地になります。


このネップによって生地がポコポコしてますので

当たり面が面ではなく、点になります。


これにより空気を含みフワッと軽い生地感なのに

さらに点で当たる事で軽く感じます。

IMG_1547_2022021216265376e.jpeg

これだけフワッと軽い生地なのにコシがあり、

夏は涼しく、冬は空気を含み暖かい。


素晴らしい生地とはメリットがデメリットにならない。

日本で生まれた生地は日本の気候に合っています。


やはり湿度が低いアメリカ生地は個人的に好きですが

湿度の高い日本では快適性が高くはありません。


この日本の伝統生地は日本の天候に合いますので

それはそれは素晴らしい着心地となる訳です。

IMG_1599.jpeg

写真でも伝わりますかね?

フワッとしてる感じ。


これで1WASHです。

ネップと空気を含む生地にしか出せない生地感。

IMG_1596.jpeg

今回、この素晴らしい生地だけにあぐらをかく事なく、

ボタンの付け方にもこだわっています。


当初は別のボタンでしたが

落とし所としてミリタリーっぽいボタンにしました。


当時物ボタンで構成しようと思いましたが

あえて新品ボタンです。


これから何十年と残っていく服ですから

古いボタンだとどうしても割れてしまいます。


これから始まるこの服の歴史を考えたら

新しいボタンで死ぬまで着れる服にしよう。

で、こうなりました。


ボタンの付け方だけで何回の打ち合わせと交渉をした事か…

これはサンプルで私の手縫いです。


これを機械でやれるはずなのに出来ないと何度も言われ、

工場で手縫いしてもらったら私よりぜんぜん下手…


そこで工場がいつもお願いしていない

ボタン付け屋さんに相談したらその機械があるとわかりました。

執念でこの付け方で量産が出来る事になりました。


これはアメリカ軍のユーティリティシャツの付け方です。

絶対に機械でできると執念で勝ち取ったディテールですが

もちろんのコストアップとなりました。

IMG_1600.jpeg

オーラがすごい。

明らかにその辺で売ってる服とは違います。


呉服屋さんで売ってる質感です。

それを愛用品専門で販売します。

IMG_1602.jpeg

この写真では物の良さが表現できていませんが

これだけの話を聞いて興味がでない方はほぼいないでしょう。

IMG_1603.jpeg

藍染めのTシャツ、カットソーに

このシャツ着たら着心地と質感が最高です。


ちょうど良い融合ができた自信作です。

これをこの企画最初のアイテムとして販売します!

IMG_1584.jpeg

話の流れでもうお分かりだと多いますが

枚数が作れません。


しかも当初予定していた生地の長さも確保できませんでした。

おおよそで20着しか作れません。


製作分はこれしかないので

各サイズ数枚しかありません。

それを現在、制作に入っています。


これだけの生地で作ったらいくらになるんだ?


普通なら企画すら通りません。

でもうちは関係ありません。

自分が作りたい物を作るから。


普通に考えれば5万円以上になるでしょうが

当店は税込3万円以下で販売します。

これは私が買いたい値段であり、

売りたい値段ではありません…


最高すぎるアイテムの完成度に自信しかございませんが、

商売が下手で申し訳ございません。


次の2ndも楽しみにしてて下さい。

続く

2022..18 NAOSHIYA CUSTOM FACTORY comment0 trackback0

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